中学時代


最近、中学時代の友人と再会する機会が多い。子どもを連れて診療にやってきてくれる。恥ずかしさからか本人の診療をするケースは少ないが、子供のことは相談しやすいのだろう。

中学時代の友人と会って話していると、中学時代の思い出がよみがえる。

真っ先に思い出すのが、部活動である。かけがえのない沢山の出会いがあり、楽しいこと辛いことも山ほどあった。

中学1年の最初の体育の授業、授業内容は「集団行動」だった。「気を付け!」「休め!」の繰り返しである。担当教師が鬼のように怖かった。「怖いなぁこの人。」それが僕と富樫先生の最初の出会いである。

中学3年間、その恐怖はずっと続くのであるが、中2のころだっただろうか、富樫先生に対し「憧れ」のような感情を抱くようになった。

小学校の時に弱小チームだった僕らを着実に勝てるチームに育てるその手腕に憧れた。強烈にカッコいいと思ったのだ。

その憧れはだんだんと強くなり、いつしか経営者を目指すようになった。組織のトップとしてより良い組織をつくるにはどうすれば良いのか。話し方、立ち居振る舞い、言葉に宿るパワー。自然と観察するようになっていた。

その中でも富樫先生の恩師、中村先生の存在はとても大きい。富樫先生よりも何倍も怖いが、その怖さのなかに芯とエナジーがあり、さらに愛情も感じる不思議な人だった。いつの間にか経営者としての理想像となっていた。

この体験は今の僕に直結していると思う。経営者を目指して本当に良かった。今後もともに働く人を幸せにできる経営者でありたいと思う。






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