パチンコの思い出2004年春、大学に入学して、バスケサークルに入った。 小さなバスケサークルだったので練習は週3回。 熱心な人はあまり多くなく、毎回の練習後のご飯(先輩のおごり)が楽しみだった。 そんな18歳、大学1年生の僕は友人に誘われて仙台駅のマルハンに行った。 パチンコデビューである。確か2000円負けだったと記憶している。 当時の僕にとって2000円は大金である。3食は食べられる金額である。そんな大金を失って、2度と打つものかと思った。そもそもたばこ臭くてうるさい店内も耐えられなかった。 しかしくやしさもあった。そんなとき1つ上の先輩がパチスロでコンスタントに勝っていると聞いた。驚いた。そんなはずないと疑った。 しかし、話を聞いてみると期待値や設定推測などを駆使すれば、勝てるよ!と。 期待値、設定推測ということばがどこか数学チックで、数学が好きだった僕は勉強してみようと思い立った。約2週間、パチンコ・パチスロ雑誌で勉強した。 勉強が終わればあとは実践あるのみである。期待値がある台をひたすらに稼働した。1日単位でみれば負ける日もあるが、だんだんと収支が安定していった。安定していく過程をグラフにしたり収支表を付けたりした。 嬉しかった。努力が実を結ぶ感じがたまらなかった。 学業に支障をきたすほどパチ屋に通っていた時期もあるが、単位を落とさないように気を付けながら多くの時間を稼働に捧げた。 国家試験勉強のため、だんだんと稼働できなくなっていくわけだが、やはり努力が数字(金額)という結果になって出てくるパチンコは面白かった。 大学時代のいい思い出である。 |